伊達綱・縄 (だてづな・だてなわ)
姫路市南東部の屋台では、四隅に伊達綱と呼ばれる綱が取り付けられます。伊達綱の先端には鏑があり房になっており、房が激しく揺れることで屋台練の勇壮さを引き立たせています。伊達綱の素材は正絹かレーヨンで、色は白に金糸が入ったものが最も多く、茶色に金糸、緑に金糸など地区によって様々な色合いがあります。又、浜の宮など高欄掛けを付けない地区では四隅の下でくるりと巻きつけるため長いものもあります。構の伊達綱は、茶色に金糸です。 |
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太鼓 (たいこ)
太鼓は皮が張られている部分を「鏡」といい、本体を「胴」といいます。鏡面の直径のことを「うた口」といい、通常太鼓の大きさは「うた口○○寸」というふうに表現します。太鼓の胴には主に欅が使われます。太鼓を叩くバチのことは「ブイ」あるいは「バイ」と呼ばれ、長さ約30センチ、直径約7センチの桧材で製作されます。形状は地区によって異なり特色のひとつとなっています。構の太鼓の胴の内側には天保十四年の銘があります。 |
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幟 (のぼり)
幟は屋台を先導する役割があり、町の旗印のようなものです。幟には通常氏神の神紋や神社名・町名が刺繍され、長い青竹の先端にはシデが取り付けられています。 構の幟は、朱地に金糸で、上部に天満宮の「梅鉢紋」、その下に「構」・「宮元村」の文字が刺繍されています。
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シデ(神手・紙手・四手・幣)
長さ約2メートル、太さ5センチ程の青竹の先端に色紙を取り付けて丸く開いたものをシデといいます。シデの原型は、それを表記する文字がたくさんあることからも分かるようにさまざまな説があり、はっきりしません。現在では、祭りの運営面に於いて町の識別を区分化するため、氏子各町を色分けするようになりました。これによって町の色を印刷した色紙がシデに使われるようになり、シデの色を見ることによってどこの町か判別できるようになりました。又、その役割は屋台練りを豪華に演出し練子を鼓舞することになってきました。こうして、豪壮華麗な屋台練りに、色とりどりのシデが乱舞する情景は、日本でも他に類を見ない色彩感覚豊かな祭りへと 発展していきました。構のシデは朱色で、自治会長は白、取締は紺・朱または紺、青年会長は白・朱になっています。
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