筑前琵琶とは |
筑前琵琶(ちくぜんびわ)は、盲僧琵琶の系譜をひく語りもの音楽の一ジャンルです。 |
筑前盲僧琵琶から宗教性を脱していったもので、明治時代中期に女性を主たる対象とする家庭音楽として確立したものであり、近代琵琶楽の第一号にあたる。 |
筑前琵琶は明治時代中期に筑前盲僧琵琶奏者の橘智定(たちばなちじょう)が薩摩で薩摩琵琶を研究して帰り、筑前盲僧琵琶を改良、新しい琵琶音楽を作り出した。 |
筑前琵琶の音楽は薩摩琵琶に比べ曲風がおだやかであり、楽器、撥ともやや小柄である。胴の表板は桐に変わり、音色は薩摩琵琶に比べ軟らかい。 |
薩摩琵琶では歌(語り)と楽器は交互に奏されるが、筑前琵琶の音楽には三味線音楽の要素が取り入れられており、歌いながら琵琶の伴奏を入れる部分がある。 著名な曲としては「湖水渡」「道灌」「義士の本懐」「敦盛」「本能寺」「石堂丸」などがある。 |
演奏ビデオ | ||
筑前琵琶5弦(大・中・小) | バチ | |
楽譜 | 大西旭恵さんの演奏姿(演奏ビデオ) | |
第52回筑前琵琶全国大会 | 第77回筑前琵琶全国大会 | |
西川旭操師匠と大西旭恵さん | ||
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